2023年2月15日水曜日

ダイワハウス三重工場様にてビオトープ管理 土砂の撤去

ダイワハウス三重工場様にてビオトープ内に体積してしまった土砂の撤去と整備を行わせていただきました。

ヘドロは、動植物の死骸などの有機物や、底に沈殿したゴミなどから構成されてヘドロの掻き出しを行うことにより水質が維持され、水生生物や生態系全体に悪影響を及ぼす有害物質の蓄積を防ぐことができます。

ダイワハウス三重工場様にてビオトープ管理 土砂の撤去

ビオトープとは、ある特定の生物集団が生息し、相互作用している生息地や生態系を指す概念です。

ドイツで初めて導入され、ドイツ連邦自然保護庁は、ビオトープを「有機的につながった生物群集」「生物社会の生息地」と定義し、その後日本を含む他の国でも使われるようになっていきました。

2022年にダイワハウス三重工場様にて開催された生き物観察会

日本では、自然環境の破壊が急速に進んだ1990年代から、ビオトープという概念が広く受け入れられるようになりました。ビオトープとは、比較的小さな面積で、できるだけ多くの生物種が生息できる環境をつくるという考え方です。小さな池をつくり、そこにさまざまな植物を植えたり、緑地や公園、河川などの整備をより自然な形で行うことで実現されています。

日本のビオトープ事業の中には、国土交通省が推奨する「多自然型川づくり」の手法で整備された河川など、広大な面積を持つものに成長したものもあります。しかし、小規模なビオトープの管理には、特に管理者が変わったり不在になったりした場合の課題もあります。そこで、人間と生物の共生を可能にする技術的な維持管理手法と「アダプティブマネジメント」の考え方が開発されました。

アダプティブマネジメント(順応的管理)とは、環境や生物系に対して適応的に対応する管理方法のことです。この方法では、変化する環境や生物系に対して、柔軟な対応を行うことで、生物系の維持や再生を行うことを目的としています。この方法は、生物系において生物と人間が協調して共存することを目的としているため、生物系をより良い状態に保つための有効な手法とされています。

管理活動の結果を継続的に監視・評価し、その情報をもとに必要に応じて将来の管理戦略を調整するものです。このアプローチにより、より適応的で応答性の高い管理スタイルが可能となり、時間の経過とともに管理決定の有効性を向上させるのに役立ちます。

例えば、モニタリングによって特定の種が減少していることが明らかになった場合、その種の成長を促進し、生息環境を改善することに焦点を当てた管理戦略を調整することができます。また、モニタリングの結果、人間の活動が土壌や水の劣化を引き起こしていることが判明した場合、その影響を軽減することに重点を置いた管理戦略に変更することも考えられます。 つまり、ビオトープ管理における順応的管理の目標は、ビオトープの継続的なモニタリングと評価に基づいて、管理戦略を継続的に改善することができます。

三重県菰野町ビオトープ管理 土砂の撤去

その他にもビオトープ管理に重要な事をまとめました。

生態系ネットワーク

生態系ネットワーク内のビオトープを特定するには、さまざまな生息地とその中に生息する種の関係を理解することが必要である。ビオトープの位置を特定する際に、いくつかの基本的な概念を用いることができます。

連結性

生物種、エネルギー、物質の移動を通じて、ビオトープが互いにどの程度つながっているかを示す。ビオトープが孤立することなく、相互に影響し合い、資源を交換できるようにするために、連結性は重要です。

ハビタットの質

ビオトープの物理的・生物学的特性で、その中に生息する種に適していること。生息地の質は、種の健康と生存、およびビオトープが多様なコミュニティを維持する能力に影響を与えるため、重要です。

生物多様性

ある地域内に存在する様々な種や生態系のこと。生物多様性は、様々な生態系サービスを提供し、生態系の回復力を支えるため、重要です。

ランドスケープコンテキスト(Landscape context)

周囲の土地利用、他のビオトープの存在、他の生息地とのつながりなど、周囲の景観の中でビオトープが置かれた広い意味での状況。景観の状況は、ビオトープの質と連結性に影響するため、重要です。

脅威

ビオトープとその中に生息する種の健全性と生存に悪影響を及ぼす可能性のある要因。脅威は、人間活動、気候変動、外来種など、さまざまな原因からもたらされる。

これらの概念を考慮することで、生態系ネットワーク内で最も重要なビオトープを特定し、その保全と保護に必要な管理措置の優先順位を決めることができます。

近年、「ビオトープ」という言葉が一般化し、自然環境のシンボルとして捉えられています。学校やNPOなどが、環境教育やCSR(企業の社会的責任)活動の一環として、ビオトープづくりに取り組んでいます。また、小さな水槽の中に閉じた生態系を作る「ミニビオトープ」という考え方も、家庭の中で広まってきています。

ビオトープの美しさと効用を実感してください。

剪定屋空では、ビオトープの管理・メンテナンスをしており、さまざまな植物や動物のために緑豊かで活気に満ちた生息地を作り出しています。私たちの専門チームはNPOなどの団体、他業種と協働して、持続可能で調和のとれた生態系をつくるために最新の技術と手法で、管理しているすべてのビオトープを健全な状態に保っています。

ビオトープの美しさを実感し、健康で多様な生態系がもたらす多くの恩恵を享受してください。美しい景観を作りたい方にも、環境保全に貢献したい方にも、ぜひビオトープの魅了を感じていただきたいと思います。

ビオトープ管理

ビオトープ管理サービスの詳細については、お気軽にお問い合わせください。



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