2026年7月30日木曜日

夏の定期庭手入れ、壁面沿いの剪定から消毒まで一日の記録

三重県津市の歯科医院様の緑地で、夏の定期手入れを行いました。 年に三回お預かりしている医院の壁面沿いの植栽です。 朝から夕方まで、剪定から下草手入れ、駐車場の除草、そして消毒までさせていただきました。 朝八時半。手を入れる前の壁面沿いです。 シマトネリコやアラカシは生育の早い常緑樹です。梅雨明けの今は、こうした常緑の剪定にちょうどよい時期。芽を吹く力が強いので、夏に整えても回復が早く強めの剪定は適度に行い剪定していきます。 十時すぎ。脚立を立てて背の高い木から手を入れていきます。医院のガラス面や壁に触れないよう、上から順に。 建物のすぐ際に立つ木は、支障に慣れないように枝を大抜きして調整して外側に張り出すように仕立ててます。 アラカシの剪定 強めの剪定だと徒長が出るので枝を細くして調整。 ヤマモモやオリーブは、剪定のついでに幹の根元も見ておきます。 テッポウムシやオリーブアナアキゾウムシが入ると、幹に穴があいて木くずが出ます。夏は活動期なので、木を触るこの機会に必ず確認します。 昼すぎ。剪定を終えた枝ぶりです。込んだ枝を抜いて、光と風が通るようになりました。...

source https://www.senteiyasora.com/post/tsu-shika-ryokuchi-natsu-teire-2026

2026年7月29日水曜日

イングリッシュガーデンの夏の庭園管理|刈る場所と、残す場所

三重県菰野町のお庭にて、生垣の刈込みと芝刈り、除草作業を行いました。 四人で一日、朝八時から夕方十六時までの作業です。夏の庭は、伸びるのが早い。前回の手入れから伸びた分を、一日で戻していきます。 二手に分かれました。一方は東側の通路沿い、レイランディの生垣の刈込みと清掃。もう一方は西のお庭から順に、芝刈り、除草清掃、除草剤の散布へと進みます。 生垣は、葉を残して刈る 東側の通路沿いには、レイランディの生垣が長く続いています。翌日の朝に撮った一枚です。刈り上がった面が、ブロックのように並んでいます。 コニファーの生垣を刈るときに気をつけているのは、葉を残して切ることです。 葉を残さずに枝の奥まで切り込むと、その枝からわき芽が出にくくなり、枝枯れにつながることがあるとされています。 反対に、葉を残しながら定期的に刈り込んでいけば、うろこ状の新しい葉が次々に出てきて、面が詰まっていきます。 生垣が美しく見えるのは、刈った直後だからではありません。刈られ続けてきた年月が、面になって出てきているからです。一度伸びきってから強く切り戻すより、毎年少しずつ刈るほうが、結果として早くきれいになり...

source https://www.senteiyasora.com/post/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%B3%E3%81%AE%E5%A4%8F%E3%81%AE%E5%BA%AD%E5%9C%92%E7%AE%A1%E7%90%86-%E5%88%88%E3%82%8B%E5%A0%B4%E6%89%80%E3%81%A8-%E6%AE%8B%E3%81%99%E5%A0%B4%E6%89%80

四日市市松本 松本城跡の立ち枯れコナラ2本を特殊伐採(白色腐朽の裏づけと搬出)

三重県四日市市松本にある松本城跡で、立ち枯れたコナラ2本を根元近くまで伐らせていただきました。 この春、一本のコナラの大木には幹に二段のサルノコシカケを見つけ、中まで腐朽が進んでいると見立てた木です。夏にその見立てを確かめながら2本のコナラを伐採させていただきました。 対象は隣地の住宅が近いコナラでした。倒れる方向を選べない場所で、根元から普通に伐り倒すことはできません。老木が弱ることは森の終わりではなく、共存を考えた森へ変えていく転機です。安全に、丁寧に、順を追って高い所から降ろしていきます。 木に登り、上部の枝と幹を少しずつ切り分けるクライミングでの特殊伐採です。落とせない方向がある現場では、地上から一気に倒すのではなく、上から短く区切って降ろすことで、住宅にも電線にも触れさせずに進められます。 上部を処理したあと、残った幹をクレーン車で吊りながら玉切りにしていきます。腐朽が進んだ幹は内部の強度が読みにくく、吊って支えながら切ることで、切った瞬間の裂けや落下を防ぎます。 玉切りにした材は、その場でクレーンと軽トラックに積み込み、搬出します。城跡の斜面地で足場が限られるため、人...

source https://www.senteiyasora.com/post/yokkaichi-matsumoto-konara-bassai-2026

2026年7月28日火曜日

花や葉だけじゃない。樹皮の観察もおもしろい 植物本 樹皮ハンドブック

樹皮ハンドブック(林将之 著、文一総合出版)は、樹木の樹皮、つまり幹の表面に焦点を当てた、木を見分けるための実践的なフィールド図鑑です。 花や葉をポイントに見分ける植物図鑑は多くありますが、樹皮に特化した本は珍しいなと思い、手に取りました。 マツやスギ、ヒノキ、ケヤキ、モミジ、カエデなど、身近な樹木や有用樹をあわせて158種が掲載されています。 一つの樹種につき、若木・成木・老木という3つの状態の樹皮写真、全画像500点を比較できるようになっています。 日本で初めての樹皮図鑑でもあります。 この本を見て、樹皮は樹の成長状態によって表情が変わるのだと、あらためて気づかされました。 普段何気なく目にしている樹木も、若い頃と年を重ねた頃では、まるで別の種類のように見えることもあります。 人間のシワや肌のハリが変化していくのと、同じイメージですね。 樹皮は大きく、横筋、平滑、縦筋、縦裂、網裂、斑剥と分類もされています。 この木は何の樹種かと気になったときに、まず分類から目星をつけて、一覧画像から調べられるのは便利です。 一緒に掲載されている葉のスキャン画像でも確認できます。...

source https://www.senteiyasora.com/post/tree-bark-handbook-book

伐採した木が、鳥の家になる。亀山里山公園に人工巣洞を設置しました

三重県亀山市の亀山里山公園みちくさにて、クワ(桑)の木に人工巣洞を1基設置しました。今年の夏、二名で入っての作業です。 この公園には、今年の5月にも入らせていただきました。高木のクスノキを枝打ちした場所です。そのときの記録は、こちらにまとめています。 ・里山公園のクスノキ枝打ち → kameyama-satoyama-kusunoki-pruning-2026 ・里山公園で考える、高木管理と生物多様性のこれから → 記事を読む 今回はその続きとして、人工巣洞の設置と、5月に枝打ちしたクスノキがその後どうなったかの経過観察を行いました。 伐採した木で、鳥の家をつくる 人工巣洞というのは、自然の樹洞(じゅどう)のかわりになる巣箱のことです。シジュウカラやヤマガラのような鳥は、もともと木の幹にあいた洞(うろ)に巣をつくります。 けれど、そうした古い木や洞は、人の暮らしが広がるにつれて少なくなってきました。 今回設置した巣洞は、剪定屋空が手がける木鳥商店で、伐採や剪定で出た木からつくったものです。 本体と床は、菰野の雑木林で伐ったキリ(桐)。屋根と取手は、菰野の神社のスギ(杉)です。どち...

source https://www.senteiyasora.com/post/kameyama-satoyama-artificial-nest-box-2026

2026年7月26日日曜日

朝に手を入れた庭に、夜は音が響く。尾上別荘庭園 夏の二日間

四日市の尾上別荘庭園で夏の二日間。笹の手入れと流れの清掃、苔に光を戻す砂利どかし、中木の剪定。朝に手を入れた庭に、夜はお琴が響く。日本庭園の年間管理の記録です。

source https://www.senteiyasora.com/post/yokkaichi-onoebesso-garden-summer-2026

2026年7月25日土曜日

夏の淡竹竹林、道路に倒れかかる竹を伐る(三重県鈴鹿市 竹林年間管理)

三重県鈴鹿市で年間管理をお預かりしている淡竹(ハチク)の竹林へ、夏の定期の手入れに入りました。冬から春にかけて道路沿いを明るくしてきた場所です。二年目の夏、竹も下草も、一年でいちばん伸びる季節を迎えていました。 七月の竹林は、勢いがちがいます。梅雨の水を吸い上げた竹はぐっと重くなり、放っておけば道路側へ傾いてきます。 手を入れる前の道路沿いです。下草が伸びて路肩まで緑が押し出し、竹も道路側へかぶさってきていました。 竹林の内側も、つる植物と下草が絡み合い、水路のまわりまで覆っていました。この日まず手をつけたのは、道路側に倒れてきていた竹です。通行される方や車の目線に入る前に、倒れかかった竹から先に伐る。あとから中を整えるのではなく、危険なものを先に片づける。順番を守ることが竹林管理の安全の土台になります。 倒竹を片づけたあと、竹林の中では若竹の伐採整理と下草刈りを進めました。淡竹は地下茎でつながり、放っておけば若竹が次々と立ち上がってきます。この夏に出た若竹を整理しておくことが、来年の密度を決めます。 ビフォー アフター 手を入れたあとの竹林は、地面まで光が届きます。二年前、暗く...

source https://www.senteiyasora.com/post/suzuka-hachiku-annual-management-2026

2026年7月24日金曜日

悪魔の木と呼ばれる理由。手が付けられなくなる前に… シマトネリコ

最近SNSで話題になった、悪魔の木。 ちょっと恐ろしい呼ばれ方をされている樹木の正体は、シマトネリコです。 先月のブログでも紹介した植物ですが、爽やかでナチュラルな雰囲気のシンボルツリーとしてよく選ばれる、人気の庭木です。 初夏には涼しい木陰もつくってくれる、見た目も美しい樹木。 お世話に手がかからない強さも、普及のポイントになっています。 しかし、その強い性質こそが、悪魔の木と呼ばれる理由でもあります。 とにかくよく育ち、その成長スピードは樹木の中でもトップクラス。 環境が合えば1年で50cm以上、剪定せず放置すると、あっという間に5mから10m、二階の屋根に届いてしまった、ということも珍しくありません。 SNSでは、境界を越えてしまった、種が飛んで大変、水道管が心配など、逞しすぎるシマトネリコに手を焼く声が並びます。 自力で抜根を試みたものの、根の深さと大きさに諦めて、専門業者に依頼したという体験談も見かけます。 そのエピソードを知って、まだ小さいけれど怖くなって抜いた、という投稿も多く目にしました。 とはいえ、シマトネリコは付き合い方次第で、庭の頼もしいパートナーになります...

source https://www.senteiyasora.com/post/shimatoneriko-devil-tree-management

涼しさで名づけられた木と、花のかたちで名づけられた木

桑名市の近藤様の洋庭で定期管理。シマトネリコは涼しさで、トキワマンサクは花のかたちで名づけられた。隣り合う二本の名前に残る、人が木に注いだまなざしの違いをたどります。

source https://www.senteiyasora.com/post/shimatoneriko-kokage-loropetalum-kuwana

2026年7月22日水曜日

Not Wilderness, But Satoyama: Why We Joined Japan's National Network for Human-Shaped Nature

Sentei-ya Sora has joined the SATOYAMA Initiative Promotion Network. The reason is a bamboo slope in Mie Prefecture where 31 young trees took hold, and a question we could not answer alone.

source https://www.senteiyasora.com/en/post/not-wilderness-but-satoyama-why-we-joined-japan-s-national-network-for-human-shaped-nature