2026年8月10日月曜日

なぜ?キュウリの馬とナスの牛。お盆にお供えする野菜の謎 キュウリ 花実

お盆とは、仏教行事の盂蘭盆会(うらぼんえ)のことで、現在では旧暦の7月15日前後にあたる8月13日~16日をお盆としている地域が多いようです。 毎年この期間にこの世に戻ってくるとされるご先祖様の魂をお迎えし、供養することで感謝を捧げる行事でもあります。 お盆に飾る供物の中に、きゅうりの馬(精霊馬・しょうりょううま)と、なすの牛(精霊牛・しょうりょううし)があります。 夏野菜であるキュウリとナスに爪楊枝や割りばしで4本脚を作って飾るお供えは、見た目にも可愛らしくユニーク。 精霊馬と精霊牛は、ご先祖様の魂があの世とこの世の自宅を行き来するための乗り物を意味しており、一般的に速く走る馬(キュウリ)は、できるだけ早く家に帰ってきてほしい。 ゆっくりと移動する牛(ナス)は、少しでも長くこの世にいてほしいという願いが込められているそうです。 牛には、お土産をたくさん背負って帰ってもらうという意味を持たせる地域もあります。 ここでひとつ、面白いことがあります。 この意味づけは、全国どこでも同じというわけではありません。 地域によっては、キュウリとナスの意味が逆に伝わっているところがあります。...

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2026年8月8日土曜日

8月20日は世界で最も恐ろしい生物 蚊の日!?。蚊連草・蚊嫌草 センテッドゼラニウム

8月20日は蚊の日(世界蚊の日)。1897年イギリスの細菌学者ロナルド・ロスが、ハマダラカの胃の中からマラリア原虫を発見。その功績をたたえて制定された記念日です。 実は蚊は世界で最も危険な生き物とも言われます。 あの小さな蚊が?…と驚きますが、実は蚊は世界で最も多くの人間の命を奪う生物。 WHOによると、蚊やダニなど節足動物が媒介する感染症(マラリア・日本脳炎・デング熱など)による死者は、年間70万人を超えるのだそうです。 記念日には感染症の恐ろしさを再確認し、予防や対策についての啓発活動が行われます。 そして最近よく見かけるのは、蚊連草、蚊嫌草といった名前のついた植物、センテッドゼラニウム。 葉や茎に芳香を持つペラルゴニウム属の総称で、ハーブに分類、一般的なゼラニウムに比べると、繊細で華奢な花姿、常緑の葉は一年中楽しむことができます。 蚊対策の理由としては、蚊が嫌う成分シトロネラールを含んでいること、特にシトロネラと交配された蚊連草(蚊嫌草)は香りが強く、蚊が持つ二酸化炭素を察知する感覚を麻痺させる効果があると言われています。 とはいえ置くだけで100%の撃退が難しいのは事実。...

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お盆に飾る縁起植物。なのに、植えてはいけない?その理由 ホオズキ

オレンジのちょうちんがぶら下がったような姿。 グリーンとオレンジのコントラストも映える可愛らしいホオズキです。 6月~7月の初夏に淡いクリーム色の花をつけますが、葉の陰に隠れて目立たないこともあり、夏にオレンジの果実と実を包む萼(ガク)をつけた姿が定番のイメージ。 ほおずき市では無病息災を願う縁起物として販売され、お盆には御先祖の足元を照らす提灯として玄関に飾る道しるべとなり、ご先祖の霊はホオズキの空洞に身を宿して過ごすとされています。 そんなホオズキですが、庭に植えてはいけないと言われることも。 理由は各地に伝わる不吉な言い伝えに由来し、ホオズキは病人の唸り声を聞きたがる、庭に植えると死人や病人が出る、といった伝承が残る地域があり、忌み嫌われることがあったようです。 植物の性質としても、暑さ寒さにも強く地下茎により非常に旺盛に増えるため、庭のあちこちに広がってしまい管理が難しくなることも理由の一つだったのではないでしょうか。 また観賞用のホオズキには毒性(アルカロイド)があるので、誤食を警戒しての意味合い、注意喚起という理由もありそうです。...

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2026年8月7日金曜日

鈴鹿市 小林歯科様|幅の狭い植栽帯が、外から見ると緑の壁になる

三重県鈴鹿市の小林歯科様で、夏の定期管理にお伺いしました。 この現場でいつも感じることがあります。木を植えている場所は、驚くほど狭い。 作業前の様子です。道路側から見ると、塀の上にシマトネリコの緑が横に長く広がっています。夏のあいだに枝が伸びて、壁面をだいぶ覆っていました。 同じ場所を、手を入れたあとに撮ったのがこちらです。 窓の位置が見えるようになりました。木を小さくしたわけではありません。混んでいた枝を抜いて、一本ずつの姿が読めるようにしただけです。 緑の量は減っていますが、目隠しとしての役目は残っています。ここの加減がこの現場の肝です。隠しすぎると建物が暗くなり、透かしすぎると通りから中が見えてしまいます。 けれど、この木が生えているのは、建物と塀に挟まれた通路です。 人がすれ違えないほどの幅しかありません。足元は白い砂利。上を見れば軒が張り出しています。 狭い場所ほど、根を見る こういう場所は、木にとって楽ではありません。 土の量が限られます。日は片側からしか入りません。風も抜けにくい。雨も軒に遮られて、思ったほど届かないことがあります。...

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2026年8月5日水曜日

落ち葉は変わらない。変わるのは、人の扱いのほう

落ち葉は、行く先々で厄介者として扱われていることが多い。 側溝を詰まらせる、路面を滑らせる、隣家へ飛んでいく。集めて、袋に詰めて、運んで、燃やす。 そのために毎年、費用と手間がかかっています。 けれど同じ落ち葉が、国際機関に認定された遺産の中心にもなっています。 落ち葉が場所によって変わるわけではありません。変わっているのは、人の側の扱いだけです。 落ち葉は自分で土にならない まず、落ち葉が土になる過程を整理します。よく土に還ると言いますが、落ち葉が勝手に土になるわけではありません。土にしているのは、生きものです。 最初に動くのはトビムシ、ヤスデ、ダンゴムシといった小さな生きもので、落ち葉を物理的に砕きます。 次に菌類が入り、砕かれた有機物を化学的に分解する。そしてミミズやムカデが土の中を動きながら、有機物と土を混ぜていきます。この混ぜる働きは耕耘とも呼ばれ、土の性質そのものを変えていきます。 広葉樹の葉は1年から2年で腐植に変わります。スギやヒノキの針葉は3年から5年かかります。時間がかかるということは、その間ずっと生きものが働いているということです。...

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続く倒木事例。日本各地で起こる危険 樹木の倒木 ナラ枯れ

7月、そして8月にも樹木倒木事故のニュースが続いています。 2026年7月19日の静岡御殿場市サッカー場での倒木事故では、高さ約18〜20メートルものコナラの木が少年サッカーの試合中に突然根元から倒れ、観戦していた保護者女性や未就学児など7人が救急搬送されました。 倒れたのは晴天で、風もない日の正午すぎ。 嵐でもない穏やかな昼に、大人が両手で抱えても回らないような太さの木が、根元から傾いたことになります。 この倒木の原因は強風ではなく、樹木の伝染病であるナラ枯れによる根腐れと判明しています。 ナラ枯れとは、カシノナガキクイムシが運ぶナラ菌によって、ミズナラやコナラなどの木が集団で枯れてしまう伝染病。 正式にはブナ科樹木萎凋病と呼ばれ、萎凋(いちょう)とは、水が上がらなくなって木がしおれることを指します。 犯人のカシノナガキクイムシは、体長5ミリほどの小さな甲虫。 6月下旬から8月にかけて幹に穴を開けて入り込み、その体に付けて運んできたナラ菌が幹の中で広がり、木は水を吸い上げられなくなります。 外から見て何ともないように見える木が、内側で水の通り道を断たれている。...

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木を殺さずに洞を作る。生きた木に彫る人工樹洞とベテラナイゼーション

洞は、木が数百年かけて手に入れるものです。 洞のある木を見たことがあるでしょうか。幹にぽっかりと空いた穴。あそこにはフクロウが入り、コウモリがねぐらにし、腐った材を食べる甲虫が暮らします。 幹にできた洞。まわりが盛り上がっているのは、木が傷を巻き込もうとした跡です。 その洞を、木は数百年かけて手に入れます。枝が折れ、雨が入り、菌が入り、少しずつ内側が空いていく。時間だけが作れるものでした。 ところが老齢木は世界中で減りました。残ったのは若い木ばかりの森です。若い木が同じ構造を得るには百年から数百年かかります。その間、洞に頼って生きている生き物は待てません。 この時間の空白を、道具で埋めようという技術があります。英語でベテラナイゼーション(veteranisation)と呼びます。合言葉は、時間のかわりに道具を使う(tools instead of time)です。 老齢木が減って生まれた空白を、時間ではなく道具で埋める。概念図であり実測値ではありません。 老齢木にしかないものを、樹木関連微小生息地と呼ぶ 老齢木は、洞、裂け目、腐朽した材、樹液の滲み出しといった構造を持ちます。これ...

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2026年8月4日火曜日

鈴鹿市 さくらじま内科様|玄関を覆いはじめたシマトネリコを整える

三重県鈴鹿市の さくらじま内科様 で、夏の定期管理にお伺いしました。玄関前に立つ株立ちのシマトネリコが大きく枝を広げ、入口の上まで覆いはじめていました。 夏に伸びる木だから、夏に手を入れる シマトネリコは常緑で、生長がとても早い樹種です。植えたときは細い株立ちでも、放っておくと2階の高さまで届きます。しかも夏が成長期なので、春に整えた樹形が、夏にはもう変わっています。 だからこの木は、強く切って形を作るのではなく、伸びた徒長枝をこまめに軽く整えるのが基本になります。今回もその考え方で、玄関側へ張り出した枝を中心に、上部から順に透かしていきました。 もう一つ、この木で気をつけているのが作業する日の天気です。シマトネリコは湿度の高い雨の日に切ると、切り口が枯れ込みやすくなります。この日は晴れていたので、その点でも良い日でした。 医療施設の緑地で見ているもの 医療施設のお庭は、特別な景色を見せるためにあるのではなく、日常の中にある静けさを保つためにあると感じています。 来院される患者様の目に、最初に触れる場所です。雑草ひとつ、落ち葉ひとつが、施設の印象をつくります。だからこの現場では、...

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鈴鹿市の庭木剪定|主幹を失ったオリーブは、なぜまた茂ったのか

鈴鹿市の個人邸で、夏の定期管理にお伺いしました。 お庭にはオリーブ2本があります。今年整えているこの2本のうち右の一本は以前オリーブアナアキゾウムシに主幹をやられ、株元からの芽吹きだけで作り直してきた木です。今回はマサキの生垣、アラカシの手入れとあわせて、その更新後の樹形を整えました。 右のオリーブは、主幹と呼べる太い幹がありません。以前、地際近くにオリーブアナアキゾウムシが入り、幹の内部を食い荒らして枯らしてしまったためです。 オリーブアナアキゾウムシは外来の侵入者ではありません。もともと日本の山でイボタノキやネズミモチといったモクセイ科の木を食べて生きていた在来種で、オリーブが日本に持ち込まれると、同じモクセイ科として食害の対象にしてしまいました。 幼虫は皮層と形成層、つまり水と養分の通り道を地際でぐるりと断ちます。外から見えるサインはほとんどなく、早期発見の手がかりは根元に落ちるオガクズ状の木くずと、地際近くに潜む成虫そのものです。 この庭でも、成虫を実際に確認したことでゾウムシによるものと分かりました。 けれどオリーブは主幹を失っても終わりません。株元が生きていれば、そこ...

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2026年7月30日木曜日

夏の定期庭手入れ、壁面沿いの剪定から消毒まで一日の記録

三重県津市の歯科医院様の緑地で、夏の定期手入れを行いました。 年に三回お預かりしている医院の壁面沿いの植栽です。 朝から夕方まで、剪定から下草手入れ、駐車場の除草、そして消毒までさせていただきました。 朝八時半。手を入れる前の壁面沿いです。 シマトネリコやアラカシは生育の早い常緑樹です。梅雨明けの今は、こうした常緑の剪定にちょうどよい時期。芽を吹く力が強いので、夏に整えても回復が早く強めの剪定は適度に行い剪定していきます。 十時すぎ。脚立を立てて背の高い木から手を入れていきます。医院のガラス面や壁に触れないよう、上から順に。 建物のすぐ際に立つ木は、支障に慣れないように枝を大抜きして調整して外側に張り出すように仕立ててます。 アラカシの剪定 強めの剪定だと徒長が出るので枝を細くして調整。 ヤマモモやオリーブは、剪定のついでに幹の根元も見ておきます。 テッポウムシやオリーブアナアキゾウムシが入ると、幹に穴があいて木くずが出ます。夏は活動期なので、木を触るこの機会に必ず確認します。 昼すぎ。剪定を終えた枝ぶりです。込んだ枝を抜いて、光と風が通るようになりました。...

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