2026年6月26日金曜日

スラリと美しい立ち姿。高貴でエレガントな大輪の花 シャクヤク

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という言葉があります。 美しい女性の立ち姿に例えられたシャクヤク。 すらりと伸びた一本の茎の先に咲く華麗な大輪の花は、古くから人々を魅了してきました。 日本へは平安時代以前に薬草として渡来したと言われています。 江戸時代には観賞用として園芸品種が広まり、一重咲きや扇咲きなどの「和シャクヤク」、欧州で改良された手毬咲きやバラ先など華やかな「洋シャクヤク」、さらに両種の交配種やボタンとの交配種など品種は多種多彩。 長い歴史の中で愛され続け、今も多くの庭で咲いています。 シャクヤクの花言葉は「恥じらい」「はにかみ」。 一見華やかで豪華な花姿からは少し意外な気もしますが、由来が興味深いです。 夕方になると花を閉じる性質、「シャクヤクの中に恥ずかしがり屋の妖精が隠れている」というイギリスの民謡、そして英語に「blush like a peony(シャクヤクのように真っ赤に染まる)」という慣用句があることからきているといわれています。 「ピオニー」という呼び名は、チークやフレグランスなどコスメのカラーや香りとしても日本でよく使われていますね。...

source https://www.senteiyasora.com/post/peony-japanese-garden

2026年6月25日木曜日

桑名市にて洋庭と和庭のお庭手入れ(2026年6月)梅雨前の消毒と芝管理

6月10日、桑名市のお客様邸にて、お庭の定期管理に伺いました。 こちらのお庭は、道路沿いの洋庭と、奥に広がる和庭の2エリアで構成されています。 洋庭からスタートしました。 芝刈りを行い、外側に広がるほふくコニファを一部刈込みます。コニファは横へ伸びる性質があるため、放置すると芝や歩行スペースを圧迫します。アベリアの徒長枝を外し、全体の落ち葉掃除を行って、洋庭をすっきり整えました。 まず、カシの剪定から進めます。 カシは常緑の高木で、放任すると上へ横へと大きく広がります。樹形を保ちながら、光と風が庭全体に届くよう、内側の枝を丁寧に抜いていきます。 庭全体の除草をい、砂利の部分は手取りで一本ずつ取り除きます。 砂利の中に残った草の根は、次の雨で一気に広がります。梅雨前の今のうちに取り切ることが、次の季節を楽にする準備になります。落ち葉掃除も合わせて行いました。 ハナミズキの枯れ枝も、今回しっかり除去しました。 枯れ枝を残したままにすると、樹木全体の養分を無駄に消費するだけでなく、切り口から病害菌が侵入するリスクがあります。除去した箇所には、切り口に防腐剤を塗布して保護しています。...

source https://www.senteiyasora.com/post/kuwana-garden-maintenance-june-2026

2026年6月24日水曜日

ワイルドな造形美。アガベはなぜ人気?多肉植物 アガベ・スカポサ

バラのようなエケベリアやぷっくりとした葉が魅力のハルオチアなど、近年変わらず人気の高い多肉植物。 中でもトゲトゲのワイルドさが特徴的な「アガベ」は、注目度も人気も上昇中です。 男性愛好者も多く、世界的な栽培家の著書が日本でも発売されるほど熱心なファンを集めています。 アガベ最大の魅力は、圧倒的な造形美とワイルドな外見にあります。 鋭いトゲや葉の縁にある「鋸歯(きょし)」が特徴的で、「砂漠の彫刻」とも称されるスタイリッシュな姿は、植物というよりオブジェのような存在感を放ちます。 深緑から銀白色、ブルーグレーまでの葉の色の豊富さも魅力のひとつ。 モダンなインテリアとしての感覚で好む人も多く、室内でのディスプレイにも人気があります。 200品種以上の多様性と個体ごとの個性から、コレクション性の高さも注目される理由のひとつ。 交配や成長に時間を要するため大量生産が難しく、大きなサイズは輸入コストもかかることから高額な品種も多いです。 乾燥に強く手入れが比較的容易な性質も魅力で、うまく管理すれば何年・何十年と連れ添える「長く付き合える相棒」でもあります。...

source https://www.senteiyasora.com/post/agave-scabosa-garden

2026年6月22日月曜日

とみすはらメンタルクリニック様 緑地定期管理(2026年6月)梅雨の手入れとアジサイの開花

6月14日、三重郡川越町のとみすはらメンタルクリニック様の緑地定期管理に伺いました。 梅雨入りを迎え、緑がしっとりと落ち着いた季節です。 とみすはらメンタルクリニック様の緑地は、道路に沿った植栽帯から建物外壁の緑化まで、施設全体を緑で包む設計になっています。 患者様が通る場所だからこそ、緑の状態が心地よさに直結します。 まず、ほふくコニファの刈込みから進めました。 建物の外壁や屋根に沿わせたコニファは、定期的に整えることで建物と緑が自然に馴染みます。 伸びすぎると重さで剥がれたり、通路にはみ出したりするため、梅雨前のこの時期にしっかり形を整えます。 次に、オリーブのひこばえを外しました。 ひこばえとは、根元や幹の途中から出てくる不要な新芽のことです。 ただ取り除くのではなく、どの芽を残してどの芽を落とすかを見極めながら進めます。 ユリオプスデージーは、軽剪定で形を整えました。 花後の枝先を切り戻すことで、次の花が出やすくなります。 シマトネリコの下に広がるヘデラも、しっかり刈込みます。 梅雨の時期は特に生育が旺盛になるため、今のうちに抑えておくことが大切です。...

source https://www.senteiyasora.com/post/kawagoe-tomisuhara-mental-clinic-green-management-june-2026

2026年6月20日土曜日

キッチン蒸留が話題に。猫のいる家庭では危険? ローズマリー

最近SNSで「ローズマリーのキッチン蒸留」「自宅でローズマリーを蒸す」といった、ホームメイドのハーブウォーター作りが話題になっています。 専用の蒸留器がなくても「家にあるお鍋と氷」だけで手軽にできる点が人気のようです。 また「増えすぎて困る」生命力旺盛なハーブの活用法としても注目されているようです。 「芳香蒸留水(フローラルウォーター)」は精油(エッセンシャルオイル)よりもマイルドで使い勝手が良く、美容効果のあるスキンケア用無添加化粧水やボディミスト、頭皮をすっきりさせるヘアケアスプレーとしても利用されています。 樟脳(カンファー)のようなスッとした香りが広がり、集中力アップや空気清浄効果のあるルームフレグランスにも活用されているとのこと。 高価な精油を買うよりも、自分がお庭で育てた植物をライフスタイルに活かすという発想は、とても魅力的です。 ただ、同時に注意喚起も広まっています。 「猫がいる家庭でのローズマリーのキッチン蒸留(部屋全体に香りが広がる行為)は、非常に危険であり避けるべき」という愛猫家や獣医師からの声です。 100%天然のアロマオイル(精油)であっても、猫の身体の仕...

source https://www.senteiyasora.com/post/rosemary-cats-danger

2026年6月19日金曜日

四日市市の日本庭園定期管理。荒れた庭が、3年でどう変わったか。

この庭に初めて入ったとき、何か大切なものが失われかけていると感じた。 明治33年(1900年)からある日本庭園尾上別荘。 四日市港に隣接する1,500平方メートルの日本庭園。120余年の時間を、この木々は生きてきた。 それが、人手不足と時代の流れの中で、少しずつ荒れ始めていた。 この庭の、3年前のすがた 石灯籠の周りに落ち葉が積もり、苔はほとんどなかった。低木の葉は黄化し、砂利の間から雑草が伸び放題だった。 庭の木々は生きていた。でも、全体的に暗いイメージでどこか庭木たちも元気がない様子。 砂利の目地に雑草が根を張り、踏み固められた土は石のように硬くなっていた。 根が広がれない。水が抜けない。 菌根菌が機能しない。それが見えない部分での現実だった。 定期管理とは、一年間責任を持って庭に携わること 通年を通して、四日市市の尾上別荘様に通っている。 春は苔庭のリフレッシュと除草。初夏はチーム体制での全体清掃と消毒。夏は砂紋施工と高木管理。冬は菰巻き、松葉敷き、寒肥。そして通年、手取り除草と落ち葉清掃が続く。 年間を通じて同じ庭を見続けることで、初めてわかることがある。先月と今月で、木...

source https://www.senteiyasora.com/post/yokkaichi-onoebessou-teiki-kanri-pillar

2026年6月18日木曜日

誤食の危険。イヌサフランで死亡例も発生 ニラとスイセン

2026年5月、有毒植物のイヌサフランを食べたことが原因とみられる食中毒で、岩手県で発症した2人のうち50代女性が死亡したというニュースが報道されました。 県内で植物性自然毒の食中毒による死亡は2005年以来のことで、イヌサフランによるものは初めてとのことです。 誤食の原因とみられるのは、知り合いから譲り受けた「ギョウジャニンニク」とのこと。 イヌサフランの葉とギョウジャニンニクは見た目がよく似ているため、見分けがつかなかったとみられています。 毎年のように、植物の誤食による事故が各地で報告されています。 特に多く発生するのが、ニラと間違えやすい有毒植物の代表格「スイセン」による誤食です。 スイセンの葉はニラ・アサツキ・ノビルによく似ており、毎年誤食による食中毒が後を絶ちません。 スイセンは全草にリコリンやタゼチンなどの有毒なアルカロイドを含み、特に鱗茎(球根)に多く含まれています。 毒性は加熱しても失われない点が危険です。 食後わずか30分以内で、嘔吐・下痢・頭痛・流涎・発汗・昏睡・低体温などの症状が現れることがあります。 重症化した事例や、海外での死亡例も報告されています。...

source https://www.senteiyasora.com/post/daffodil-nira-poisonous

2026年6月16日火曜日

31 Seedlings in the Leaf Litter: A Shigara Field Report from Mie, Japan (75 Days)

On March 27, 2026, we installed a shigara — a traditional Japanese woven-stake slope stabilization structure — on an eroded bamboo hillside at Hounji Temple in Kameyama, Mie. 75 days later, we counted 31 oak and woodland seedlings. This is the field report: what broke through four ecological barriers, how we sort weeds into three categories, and why the structure is designed to disappear.

source https://www.senteiyasora.com/en/post/31-seedlings-in-the-leaf-litter-a-shigara-field-report-from-mie-japan-75-days

2026年6月15日月曜日

三重県の伐採施工事例42選|四日市・鈴鹿・桑名・津ほか県内各地

三重県での樹木伐採施工事例を42件、地域別にまとめました。 四日市市・鈴鹿市・桑名市・菰野町・津市など、県内各地でご依頼をいただいた実際の現場です。 クロガネモチ・クスノキ・ケヤキ・スギ・ゴールドクレスト・シラカシなど樹種はさまざまで、高所作業車を使った高木伐採から根枯れ処理まで、状況に応じた施工を行っています。 各事例に施工写真と現場の状況を記載しています。 お庭の樹木でお困りの方は、無料見積もりフォームからご相談ください。 ▶ 樹木伐採についてはこちら ▶ 無料見積もり・お問い合わせはこちら 施工事例の目次(エリア別) ・四日市市(22件) ・鈴鹿市(8件) ・桑名市(3件) ・菰野町(4件) ・津市(2件) ・亀山市(1件) ・名張市(1件) ・東員町(1件) ──────────────────── 伐採が必要になるとき 自然に育つ木は、時に建物・隣地・電線へのリスクになります。三重県では台風による強風被害と、冬の雪の重みによる倒木リスクが特徴的です。 いつかやろうと後回しにするうちに、幹が太り枝が広がり、気づいたときには特殊伐採が必要な状況になっていることがあります。...

source https://www.senteiyasora.com/post/mie-bassai-jirei-42

2026年6月14日日曜日

しがら工法 2か月半の記録。落ち葉の上で命はもう始まっています。

斜面にしゃがむと、一本の細い芽が目に入りました。 コナラの稚樹です。高さは指ほど。根元を見ると、まだ土ではありません。 去年の秋に落ちたばかりの、かさかさと乾いた落ち葉が重なっているだけです。腐葉土になるには、まだ何年もかかります。 その、まだ土にもなっていない落ち葉の隙間に、この芽は細い根を差し込んで、必死に立っていました。 ここは三重県亀山市、法因寺様の竹林斜面。 2026年3月27日に、私たちがしがら工法で土留めを組んだ場所です。あれから2か月半。 今日6月13日に再び訪れて、斜面に膝をついて数えました。 幼木、31本。 2024年から続けてきた法因寺様の竹林管理。 その中で、削れ続ける斜面を守るために、2026年の春に新しい一手を加えました。それがしがら工法です。 竹の杭を打ち、横木を編み、その中にコナラの落ち葉を贅沢に充てんしました。 落ち葉の中には、どんぐりが混じっています。木を植えるのではない。芽吹ける場所を、先に作る。 この記事は、その2か月半後の記録です。斜面で数えた31本の幼木、そこに現れた6種の草、そして一本のコナラの芽に感じた、はかなさと逞しさの記録。...

source https://www.senteiyasora.com/post/kameyama-houinji-shigara-pillar-2026