2026年2月2日月曜日

合格の縁起物。落ちない実とタネを受験のお守りにロウバイ

寒い季節の中、黄金色の艶やかな花、香しい芳香を放つ蝋梅(ロウバイ)。 小さくともやわらかな黄色の花は、ひと足早い春を告げてくれるようで暖かな気持ちになります。春を迎える花「迎春花」として愛されてきた冬の花であり、ウメ、サザンカ、スイセンと合わせて「雪中の四友(せっちゅうのしゆう)」と呼ばれ、文人画の画題とされてきた植物です。 さて、画像の蝋梅の枝先にミノムシのような茶色の実がぶらさがっているのが見えるでしょうか?(少し高い位置なのでわかりづらい画像ですが…)これがロウバイの実(偽果)で中にタネが入っています。 初夏から夏にかけてつくこの実は「落ちない」のが特徴。硬い袋状の殻に包まれた種は秋冬の気候に徐々に乾燥し、殻から種がこぼれ落ちるのを待つタイプ。種に毒性もあるので枝についたままでも動物や鳥に食べられる心配もありません。 この「落ちない」特徴から受験生のお守り、「合格祈願」の縁起物としても扱われます。 寒さにも耐えジッと辛抱強くその時を待つ…粘り強さやどんな環境にも耐え抜く力、コツコツと積み重ねる努力のイメージにもつながる気もします。...

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2026年2月1日日曜日

伐採木の活用・蔓・手仕事から生まれる、野生動物のための住処

庭木や里山の管理の現場では、安全や景観のために伐採や剪定が欠かせません。 その一方で、都市化や管理伐採の進行によって、フクロウやシジュウカラなどが暮らす 天然の樹洞 は年々失われています。 今回制作した人工巣洞は、そうした現代の環境条件のなかで、伐る仕事を、育む仕事へとつなぎ直すための試みです。 なぜ人工巣洞なのか 従来の四角い巣箱は、設置しやすく普及している一方で、 温度や湿度が急激に変化しやすい 外敵に対して脆弱になりやすい といった、生態的な限界も抱えています。 人工巣洞は、自然界の樹洞が持つ 形状・厚み・不均一さ を意識し、野生動物が違和感なく受け入れられる環境を目指しています。 素材の思想 ― 均一にしない 主材には、伐採で発生した モチノキ を使用しました。本来であれば役目を終え、処分されるはずだった木材です。 蔓、藤、ワラ、麻縄といった素材は、一晩水に浸すことで柔軟性を取り戻し、素材本来の性質を活かした手仕事が可能になります。 太さや節、表皮の個性はあえて揃えません。この 不均一さ が、苔や微生物の定着を促し、小さな生態系の足がかりとなっていきます。...

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緑の防災。お庭に防火樹という選択で危険を回避 防火樹 アオキ

冬は空気の乾燥、暖房機器の使用、と火災発生リスクの高まる時期。家屋そのものの防災対策はもちろんですが、庭木で家を守る、ご近所の安全を守る「防火樹」という視点からの庭づくりも有効です。 植物で防災力を高める「防火樹」について、数回の記事で代表的な樹木の特徴を紹介していこうと思います。 まず「防火樹」というのは火災発生時において「葉に水分を多く含む・幹が厚い・樹皮が燃えにくい・枝葉密度が高すぎず延焼を防ぐ」という性質をもつ樹木のこと。 前提として、その効果は適切な維持管理(枯死材除去、含水率維持)と空間配置によって初めて最大限に発揮される、という点も大切なポイント。正しいお手入れあってこそ「防火樹」としての役割を果たしてくれるのですね。 防火樹として今回はよく庭木利用されている「アオキ」を紹介。日陰でも育つ耐陰性、受熱時の可燃性ガス発生が少ない(低発生型)という特徴があります。 常緑性で四季を通して美しいグリーンが楽しめる、暑い夏も寒い冬も庭の彩りを保ってくれる姿。光沢のあるグリーンの葉、斑入り品種も多いので庭の色彩アクセントとしても人気。...

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2026年1月30日金曜日

大きな桂のある庭のお手入れ

落葉期の庭に立つと、このお庭がどれだけ丁寧に扱われてきたかが、足元から伝わってきます。 モミジ、ヤマボウシ、エゴノキ、ジューンベリー 落葉樹を主体とした構成ですが、施主様が日頃から落ち葉掃除や足元の手入れを欠かさず続けてこられたことが、庭全体の空気をやわらかく保っています。 大きな桂(カツラ) ビフォー この庭の軸になっているのは桂の木です。 桂は、見た目の美しさと合わせてとても繊細な樹木です。 乾燥に弱い 強い剪定を嫌う 風・日射・舗装熱の影響を受けやすい 桂アフター だからこそ、枝が暴れさせない環境を保つことが大切になります。 去年の大抜き、そして今年の手入れ 桂は昨年に一度、大抜き剪定を行い、樹冠を一回り小さく整理しています。 かなり徒長が出ると思いましたが落ち着いた枝ぶりで冬を迎えてくれました。 今回はその状態を崩さないよう、 道路沿いはやや強めに剪定し安全と景観を確保 内部は触りすぎず、輪郭はやや小さく という考え方で進めています。 モミジは出ないように仕上げる モミジビフォー モミジアフター モミジについては、 お隣様との境界を意識した手入れです。...

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2026年1月28日水曜日

緑の防災。冬も美しい防火樹という選択で危険を回避 防火樹 サザンカ

晩秋から寒い季節に美しい色彩を飾ってくれる「山茶花(サザンカ)」。 庭の彩りとしてはもちろん、サザンカも「防火樹」として家を守ってくれる樹木です。 ※「防火樹」とは火災発生時において「葉に水分を多く含む・幹が厚い・樹皮が燃えにくい・枝葉密度が高すぎず延焼を防ぐ」という性質をもつ樹木のこと。 前提として、その効果は適切な維持管理(枯死材除去、含水率維持)と空間配置によって初めて最大限に発揮されます。 サザンカは常緑性で剪定耐性が高く、庭木や生垣にも多く利用されている樹木です。特に防火樹として注目されるのは発炎温度の高さ。サザンカの生葉の発炎温度は、約570℃以上という高い値を示し高評価されています。 (ちなみにサラダ油の発火温度は350℃だそうですので、数値の高さがわかります) ツバキの花と似ていますが、サザンカはパラパラと1枚ずつ花びらが散っていくのが特徴。樹下の花びら絨毯も素敵な風景です。 花言葉には「困難に打ち勝つ」「ひたむきさ」。厳しい寒さにも負けず華やかに咲くサザンカの姿をイメージしたものでしょう。美しさ華やかさと共に危険回避の防火樹としても注目してみてくださいね。...

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2026年1月27日火曜日

防火樹。火伏せの木(ひぶせのき)。人々を火災の危険から守った防火樹:イチョウ

「防火樹」火災から守ってくれる樹として最も知られているのが「銀杏(イチョウ)」ではないでしょうか。「火伏せの木(ひぶせのき)」とも呼ばれ水分を多く含んだ燃えにくい性質、火災の延焼を防ぐ危険回避効果のある樹木です。 東京大空襲時に人々を守った逸話や京都市の本能寺には「火伏せのイチョウ」と呼ばれる樹もあります。※天明の大火(1788年)の際、このイチョウの木から勢いよく水が噴出し人々を救ったと伝えられています。 成長が早く強剪定にも耐える強さから、街路樹や公園樹木、寺院仏閣でもよく植栽されているので、日本全国で目にすることも多い馴染みのある植物でもありますね。 (70%以上も水分を含むという水分含有率が高いことが防火樹としての最大特徴ですが、美しい黄葉した姿を経て葉を落とす落葉期(冬季)は効果が低下する点に留意は必要です) 防火樹の観点、美しい景観からも魅力的な樹木ですが、かなり大きくなる木なので場所の選定や落葉時の手入れ、剪定など管理がしっかりできることが大切。庭木にするには成長後のサイズ感や様子も考慮してよく判断する必要があります。...

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2026年1月24日土曜日

しがらは植物たちが育つための足場

今年のしがら工法で使う粗朶材を確保するため、 自宅のコナラとアベマキを少し手入れしました。 太くなりすぎた枝を整理し、更新を促すために間をあける。結果として出た枝は、山に戻り、斜面を支える材料になる。 切ることと、育てること。 守ることと、使うこと。 この循環の中に、しがら工法の本質があるように感じます。 現場で選ばれる、しがらのかたち しがら工法と一言で言っても、現場ではいくつかの形式があります。 竹しがら 竹林整備で出た竹を活用し、柔軟で景観になじむ構造。耐久年数は限られますが、植生回復までの「時間をつくる」役割に向いています。 粗朶しがら 今回のように、コナラやアベマキの小枝を束ねて壁材にする方法。細かい土砂をよく捕まえ、有機物も溜まりやすい。沈下を前提とした追い材を含む管理が重要です。 木柵(丸太柵) より強度が必要な場所で使う形式。ただし、水を止めすぎると逆効果になるため、水抜き設計が不可欠です。 どれが正解か、ではなく、その斜面が今どの段階にあるかで選びます。 「決める → 作る → 育てる」という考え方 しがらは、永久構造物ではありません。...

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2026年1月23日金曜日

雨の季節に咲く美しい防火樹という選択。水分たっぷり植物で危険回避 防火樹:アジサイ

梅雨時に美しい花を咲かせる植物「アジサイ(紫陽花)」は、「防火樹」という観点からもとても危険回避に優秀な庭木です。 なんといっても水分含有率がトップクラスの84.9%。「火防せの樹」とも呼ばれる日本三大防火樹のひとつ「サンゴジュ」で70.5%、代表的な庭木のモッコクは65.0%、スダジイは54.0%、どれも高いレベルですが中でもアジサイの水分含有率は抜群。 ※ちなみに「日本三大防火樹」にはサンゴジュ(珊瑚樹)」の他、イチョウ(銀杏)やコウヤマキ(高野槙)が挙げられることも。スダジイ、イヌマキ、シラカシ、クロガネモチなどが選定される場合もあります。 雨の季節に開花する花ですので、水分と仲が良いのは納得の植物。青色や紫、ピンク、白、アンティークカラーなどカラフル、花の形やサイズ感も豊富で毎年新品種も多く登場。母の日などの記念日やお祝いフラワーギフトに鉢植えを贈る人も多いですよね。 庭木や生垣として選択するなら耐陰性があるので陽当たりの少ない場所も候補に。ただし低木とはいえ地植えにするとかなり大きく成長してくるので、余裕のある場所に配置しましょう。雨の季節にも美しいお庭の防火樹として検...

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2026年1月22日木曜日

年末年始の疲れたカラダをケアしたい。血行改善・胃腸を整えるハーブローズマリー

年末年始、そして仕事始めも疲れが残ったまま…カラダもスッキリしない。そんな体調には胃腸を整える植物ハーブを。 食べ過ぎ飲み過ぎ、旅行など生活リズムの乱れを整えていきましょう。 胃腸を整えるハーブとしては、鎮静や消炎作用をもつカモミールや食欲不振、過敏性腸症候群をサポートしてくれるペパーミント、血行を促進させ冷え性改善、記憶力や集中力も上げてくれるローズマリー効果も取り入れたいところです。 市販ハーブティーとしてもどれも手に入りやすい種類で、比較的クセが強くないので試しやすいかとも思います。 特にローズマリーは一度植えてしまえば、手入れに手もかからず年中グリーンを楽しめ、まだ寒い冬の時期にもかわいらしい花を咲かせてくれる、ガーデニングプランツとしても魅力のある植物。肉や魚の下準備や香りづけなど料理にも重宝するので便利ですよ。 学名Salvia Rosmarinus(サルビア・ロスマリヌス)。Salviaは、ラテン語で「薬効」「安全」を意味するsalvusにも由来します。 食べて取り入れるなら、料理用のオイルにひと枝入れてハーブオイル。バターに刻んだ葉を入れたローズマリーバターでトー...

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2026年1月20日火曜日

子どもたちが安心して森を走り回れるように園内森のお手入れ

二日目の森のお手入れ 三重県鈴鹿市のくまだ子ども園さんの園庭には、小さな森があります。 その森の二日目のお手入れとして、 サクラ ケヤキ イチョウ を中心に、枯れ枝の撤去と、将来支障になりそうな枝の大抜き剪定を行いました。 もともと素直で美しい樹形の木が多いので、形を変えすぎないことを心がけながら、 子どもたちの動線の真上に危ない枝が残っていないか 交差枝や、将来折れそうな重い枝を今のうちに軽くできないか 一本ずつ確認しながら進めました。 作業の仕上げには、根がしっかり張れるように軽く肥料も施し、土台から子どもたちを包む森の土台もを整えています。 都市の緑に潜む静かな危険 公園や街路樹の木陰は、本来、子どもたちにとって一番安心できる場所であってほしいところです。しかし近年、全国の公共空間では、次のような樹木事故が続いています。 長さ2.3m・重さ3.3kgのケヤキの枝が小学生の列の上に落下 長野県の公園では、根腐れしたポプラが根元から倒れ、ベンチを押しつぶす 数字だけ見ると3kgの枝と聞いても軽く感じますが、10m近い高さから落ちてくれば、大人の骨も折るほどのエネルギーになります...

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