庭木や里山の管理の現場では、安全や景観のために伐採や剪定が欠かせません。 その一方で、都市化や管理伐採の進行によって、フクロウやシジュウカラなどが暮らす 天然の樹洞 は年々失われています。 今回制作した人工巣洞は、そうした現代の環境条件のなかで、伐る仕事を、育む仕事へとつなぎ直すための試みです。 なぜ人工巣洞なのか 従来の四角い巣箱は、設置しやすく普及している一方で、 温度や湿度が急激に変化しやすい 外敵に対して脆弱になりやすい といった、生態的な限界も抱えています。 人工巣洞は、自然界の樹洞が持つ 形状・厚み・不均一さ を意識し、野生動物が違和感なく受け入れられる環境を目指しています。 素材の思想 ― 均一にしない 主材には、伐採で発生した モチノキ を使用しました。本来であれば役目を終え、処分されるはずだった木材です。 蔓、藤、ワラ、麻縄といった素材は、一晩水に浸すことで柔軟性を取り戻し、素材本来の性質を活かした手仕事が可能になります。 太さや節、表皮の個性はあえて揃えません。この 不均一さ が、苔や微生物の定着を促し、小さな生態系の足がかりとなっていきます。...
source https://www.senteiyasora.com/post/artificial-nest-cavity-project
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