斜面にしゃがむと、一本の細い芽が目に入りました。 コナラの稚樹です。高さは指ほど。根元を見ると、まだ土ではありません。 去年の秋に落ちたばかりの、かさかさと乾いた落ち葉が重なっているだけです。腐葉土になるには、まだ何年もかかります。 その、まだ土にもなっていない落ち葉の隙間に、この芽は細い根を差し込んで、必死に立っていました。 ここは三重県亀山市、法因寺様の竹林斜面。 2026年3月27日に、私たちがしがら工法で土留めを組んだ場所です。あれから2か月半。 今日6月13日に再び訪れて、斜面に膝をついて数えました。 幼木、31本。 2024年から続けてきた法因寺様の竹林管理。 その中で、削れ続ける斜面を守るために、2026年の春に新しい一手を加えました。それがしがら工法です。 竹の杭を打ち、横木を編み、その中にコナラの落ち葉を贅沢に充てんしました。 落ち葉の中には、どんぐりが混じっています。木を植えるのではない。芽吹ける場所を、先に作る。 この記事は、その2か月半後の記録です。斜面で数えた31本の幼木、そこに現れた6種の草、そして一本のコナラの芽に感じた、はかなさと逞しさの記録。...
source https://www.senteiyasora.com/post/kameyama-houinji-shigara-pillar-2026
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