伐らせていただいた木の幹に着生していたフウラン。銀白色の根で幹に活着している。 以前、伐採のご依頼をいただいて伐らせていただいた木がありました。 その幹に、白い花が咲いていました。 細い葉を扇のように広げ、根を幹に巻きつけて。土に生えているのではなく、木そのものの上で暮らしている植物でした。 フウランです。漢字で書けば風蘭。園芸の世界では富貴蘭とも呼ばれます。 木を伐るという仕事は、その木の一生を預かる仕事でもあります。だから伐る前に、いつも幹をよく見ます。今回、その幹には、誰かの気持ちが宿っていました。 この蘭は、どこから来たのか フウランは、関東より西の低い山地に自生する着生蘭です。三重県もその分布のなかにあります。ですから、風で種が飛んできて、自然に木へ着いた可能性もゼロではありません。 けれど、株がひとところにまとまり、これだけ見事に花をつけている姿を見ると、私にはどうしても、施主様が好きで幹に活着させたものに思えました。断定はできません。 ただ、フウランを庭木に着けて楽しむという文化はかなり昔からあります。 江戸の人々は、この蘭に熱狂した...
source https://www.senteiyasora.com/post/fuuran-epiphyte-edo-orchid-culture
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